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「khaos」発刊に際して

編集委員長  堤 裕策

 第28回男く祭を記念して企画された「khaos」は、執筆者の方々、並びに先生方のご理解とご協力をいただいて漸く発刊に至ることができました。この場を借りてご協力をいただいた全ての方々に厚くお礼申し上げます。

 さて、「khaos」の作成にあたり私ども編集委員は、『附設という共通項を通じ様々な分野の第一線におられる方々の文章を集めて、総合的、俯瞰的パラダイムの構築に役立てる』というテーマを掲げ、在校生をはじめ、実社会、あるいは大学でご活躍されている卒業生の方々にもご執筆いただきました。その結果「khaos」は、世代、職種、専門などを越えて多様な社会的要素をもつに至りました。
 このような多様性をもちえたことにより、この文集は、専門化され、細分化された現代社会の全体像を見据える上での、ひとつの有力な手段となりえたのではないかと思います。こうした多様な視座からの一つ一つの物事の理解というものが多面的投影を可能にし、立体的に全体像を浮かび上がらせて有機的社会認識を導くのです。
 加えて僕達高校生にとってこの文集は、卒業生の方々の経験に裏打ちされた思索にふれることにより、将来の展望を抱く契機となります。青年期にある僕達は、自己意識に目覚め、自己の現実批判としての将来の理想を持っています。しかしながら、現実と理想の差異によって我々を社会的関心に駆り立てる、将来の自己の姿に対する不安感を常々感じています。それゆえ僕達にはそのような卒業生の思索に触れ、啓発されることが大きな価値をもつのです。
 このように、僕達附設高校生にとってはもちろん、社会にとってもこの文集は有意義なもとになったと製作者一同自負しています。ひとりでも多くの人がこの文集を読み、精神的に役立ててくれることを切に願ってやみません。

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